勝田全国マラソン 完走記 平成23年1月30日(日) 天候:晴れのち曇り 最高気温7度
私にとって今シーズン初のフルマラソンが、この大会でした。
1月の走行距離は、たったの100キロ程度。
ロング走は、1週間前に「所沢航空記念公園」で23キロ走っただけ。
フルマラソンにおいて、35キロの壁を破るには、やはり練習段階で40キロ走を何回かやっておく必要がある。(毎度同じことを言ってるが・・・)
そのことを、イヤというほど痛感させられた今大会だった。
この日は、早朝4時に起床。
6時に家を出て、上野駅に向かう。
7時30分発の「特急フレッシュひたち5号」で勝田に向かう。
1か月前に、この電車の指定席券を購入しておいたので、快適に現地まで行くことができた。
8時54分に勝田駅に着くと、ホームにランナーがあふれかえった。
聞くところによると、過去最高の参加者数だそうだ。
会場は、駅から徒歩で10分ほど。
今回のお楽しみとして、我がブログにいつもコメントをくれている"みゆみゆさん"に会えること。
さっそく駅から、携帯電話に電話を入れた。
現地で落ち合いました。
いきなり色紙にサインを求められたのには、驚きましたが、照れながらサインしてあげました。
彼女は、走友会の人たちと一緒だったようなので、オフ会での再会を約束して別れました。
それにしても、すっごく寒い!
着替えをしたりする手が冷え切って、感覚がなくなるほどでした。
それでも、スタート時刻の11時には、空が晴れて日差しも出て、暖かさも感じられるようになりました。
服装は、長袖のハーフジップシャツにハーフタイツをはき、極薄のジャケットを羽織るというイデタチで出発!
前回の出場経験から、給食の少なさに備えて、ウェストポーチに補給食として飴玉数個とエネルギージェルを2個入れておきました。
11:00スタート!!
今回の走行プランは、
35キロまでは、キロ6分30秒ペースで刻み、なるべく足を使わず省エネ走行に努めること。
35キロ地点での余裕度に応じて、ラストスパートをかけること。
そして、4時間30分以内でのゴールを目指すこと。
しかし、この大会のコースはアップダウンが多いので、プランどおりに走り切れるかというと、自信は最初からなかった。
最初の5キロが、31分15秒。
まあまあ、プランどおりにきている。
体も温まってきたので、ジャケットを脱いで腰に巻きつけた。
5キロ〜10キロ・・・・32分24秒。
(10キロ通過タイムが、1時間03分39秒)
順調順調!
でも、この時点で、すでに足が重く感じていて、先行きに不安を感じていました。
給水は、水とスポーツドリンク(アミノバリュー)がバランスよく置かれていて、不自由しませんでした。 ただ、前回出場時にも思ったのですが、給食の少なさ・・・というか、無きに等しい!! これがとっても残念!!
10キロ〜15キロ・・・・31分47秒。
(15キロ通過タイムが、1時間35分26秒)
そろそろ補給食がほしいところですが、ない!
というより、あった形跡はあるのですが、先に通過したランナーたちに食べつくされていて、あるのはバナナの皮などのゴミだけ。
15キロ〜20キロ・・・・32分00秒。
(20キロ通過タイムが、2時間07分26秒)
ところどころで、給食のバナナやお菓子が置かれていたテーブルがあったのですが、すべて売り切れていて、あるのは食べかすのみ・・・。
なんだか、とっても悔しくて、みじめな気持になりました。
速いランナーよりも遅いランナーにこそ、エネルギー補給は必要なのに、それはないだろ〜〜〜!
20キロ〜25キロ・・・・31分00秒。
(25キロ通過タイムが、2時間38分26秒)
この辺で、ようやく黒砂糖や、飴玉、バナナ、レーズンなどにありつけた。
ところどころ、沿道の人たちが、差し入れを差し出してくれる。
「ありがとう! いただきます!」
とお礼を言って、受け取る。
見知らぬ人たちの暖かい気持ちに触れられることが、市民マラソン参加の醍醐味の一つなのです。
自然と感謝の気持ちが芽生えるのです。
これだから、マラソンはやめられないのです。
25キロ〜30キロ・・・・31分30秒。
(30キロ通過タイムが、3時間09分56秒)
今回考えていたのは、5キロごとに、「あと5キロ行こう!」と、小刻みに目標地点を定めて走ること。
これが、ここまでコンスタントにイーブンペースで刻めている一つの理由だと思います。
30キロ〜35キロ・・・・32分50秒。
(35キロ通過タイムが、3時間42分46秒)
35キロ地点の長い上り坂を登り切ったところで、どうやら、足の筋肉が限界に達してしまったようです。
腰に重い鉛を巻きつけたように、下半身がズッシリと重くなり、足がいうことを聞かなくなる。
両肩がパンパンに張って、呼吸も苦しい。
あと7キロなのですが、ここからが長い長い地獄の始まりとなるのです。
37キロ地点を右折して最後の直線である大通りに出ると、ここで「交通規制解除」!
ランナー全員が歩道に上げられ、狭い歩道上を隊列をなして信号を守って走る。
体力はもう極限状態に達しているのに、追い打ちをかけるように、北風が強く吹き始めて、体を冷えさせる。
極度の全身疲労感に加えて、寒さに震えて筋肉が更に収縮するので、全身の筋肉という筋肉が悲鳴を上げている。
「俺はなんで、こんなに辛いことをやってるんだろ〜〜??」
頭に浮かぶのは、後悔にも似たマイナスの考えだけ・・・。
赤信号で止まるたびに、貧血気味で吐き気がしてくる。
意識を失わないように、体を揺さぶり必死で耐える。
「こりゃ〜、無理すると、ホントに死ぬかも・・・」
「こんなところで死んでも、誰も褒めてはくれないだろ〜〜」
「いや、褒められるどころか、馬鹿な奴だ・・と笑われてしまうにちがいない」
「で、でも、もう、そんなのど〜でもい〜よ〜・・・。」
「とにかく、早くゴールして休みたい・・楽になりたい・・」
結局、信号で5〜6回は足止めを食いました。
もう、タイムなどどうでもよくなっていました。
会場まであと400メートルという地点で、ようやく会場の周辺道路に入る。
沿道で応援してくれる人も多く、声援が響きわたっている。
しかし、その応援の声に応える気力もなく、後ろから次々と他のランナーが追い越していく。
やっとの思いで、会場へ入り、ゴールゲートへ一直線!
最後の力を振り絞って、ようやくゴールイン!
ネットタイム・・・4時間36分42秒
37キロ地点からの長い長い地獄を脱出した瞬間でした。
35キロからゴールまでの7キロが、なんと54分もかかってしまいました。
ゴールしてからも、ずっと貧血気味で気持ち悪さを引きずっていて、着替えてから駅までたった10分の道のりも、とても辛いものがありました。
帰りは常磐線・各駅停車(勝田発)に乗りました
ランナーでいっぱいになりましたが、始発列車ということと、電車待ちの列の前の方に並んでいたので、座れました。
座ってからも、しばらくは気持ちが悪くてたまりませんでしたが、30分くらいすると落ち着いてきたのでそのまま眠りました。
それにしても勝田駅から上野駅まで、各駅停車で3時間もかかったのには閉口しました。
来年は、往復とも特急の指定席をとろうと思いました。
しかし、そもそも来年もこの大会自体に参加するかどうかは微妙ですがね。
あまりにも辛かったので・・・・。
帰りは、一緒に参加した"M君さん"と上野で焼肉とビールで打ち上げをやって、夜10時過ぎに帰宅しました。