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第12回 荒川市民マラソン 完走記 平成21年3月15日(日) 
                      天候:快晴 気温10度〜13度くらい  風:ときおり弱い北風

昨年のこの大会は、30キロ以降で大いに苦しい走りをした苦い思い出がある。
今回こそは、最初から最後まで快適な走りをして、笑顔で感動のゴールを・・・。
と、思い描いてみたものの、

10日くらい前から、右足親指の付け根の関節部分が痛み、歩行中に親指を曲げると痛みが走るようになった。
それでも、フルマラソンを控えているので、気ばかり焦って、安静にしていられずに、騙し騙し練習していた。

そんな中で、大会1週間前の週末には20キロ走を敢行した。
そのせいか、右足全体にわたり、しつこい筋肉疲労が残ってしまって、大会当日まで残ってしまった。
痛い右足親指を無意識に庇って走ったため、右足全体に負担がかかってしまったのだろう。

map

さて、大会当日は、快晴になり、心配していた強風も吹かず、マラソンには少し暑いくらいの気候となった。
スタート時間の9:00が近づき、スタートラインに並ぶ。
緊張感が高まるとともに、それまで消えていた右足の筋肉疲労を、じわじわと感じ始めていた。
「ちょっと、ヤバイかも・・・。」
と思っても、もうすぐ号砲が鳴ってしまう。
「ええ〜い! 行ってしまえ〜! ゆっくり走れば、完走くらいできるはず・・・」
そんな風に、開き直ってスタートした。

最初の1キロは、ランナー渋滞もあって、6分28秒。

まあ、これくらいのペースなら、楽勝だな・・・。
無理せず、このペースを維持していけば、4時間30分は切れるし、故障を抱えてのフルマラソンだから、これでいいのだ!
流れに任せて楽に走ろう。

photo11キロ〜2キロ・・・・・・6分08秒
2キロ〜3キロ・・・・・・6分05秒
3キロ〜4キロ・・・・・・6分07秒
4キロ〜5キロ・・・・・・6分22秒
(5キロ通過が、31分10秒。)

5キロ〜6キロ・・・・・・6分13秒
6キロ〜7キロ・・・・・・6分26秒
7キロ〜8キロ・・・・・・6分14秒
8キロ〜9キロ・・・・・・6分14秒
9キロ〜10キロ・・・・・6分40秒
(10キロ通過が、1時間02分57秒)

今回も、給水所(エイド)では、ゆっくり給水し、バナナなどの給食類もしっかり摂っていこうと決めていた。
エイドごとに、バナナやらチョコパンなどを食べていく。
これが、フルマラソン後半でのエネルギー切れを防ぐコツである。

photo310キロ〜11キロ・・・・6分09秒
11キロ〜13キロ・・・・12分46秒
13キロ〜15キロ・・・・13分28秒
(15キロ通過が、1時間35分20秒)

早くも折り返してくるトップランナーたちの勇姿に魅せられ、モチベーションが上がってくる。
よ〜し、俺もやるぞ!

15キロ〜16キロ・・・・6分10秒
16キロ〜17キロ・・・・6分08秒
17キロ〜18キロ・・・・6分37秒
18キロ〜19キロ・・・・6分45秒
19キロ〜20キロ・・・・6分30秒
(20キロ通過が、2時間07分03秒)

20キロ〜21キロ・・・・6分48秒
21キロ〜中間点・・・・・0分37秒
(ハーフ通過が、2時間14分28秒)

いつになく、楽なマラソンをしている。
まだまだパワーが漲っている。
つい、ペースを上げたくなってくるが、ここでペースアップをしてしまうと、後半30キロすぎあたりから地獄を見ることになる。
そのことは、過去のフルマラソンの経験から、痛いほどわかっている。
ここは、慎重に、35キロまではセーブして、力を溜め込んでおくべし!!

この大会のコースは、来た道をそのまま引き返すコース設定なので、折り返してからは、後続のランナーたちとすれ違うことになる。
多勢のランナーたちが、皆、懸命に歯を食いしばって自分自身と戦っている。
中には、視覚障害者の方もいて、伴走者と腕をひもで繋いで走っている。
なんともいえず胸の熱くなる瞬間である。
ああ〜、みんなそれぞれの人生を頑張っているんだ。
俺も、頑張らなきゃ・・・!
そんなふうに、他のランナーから力をもらえるのも、大会参加の醍醐味なのです。
今回も沢山のランナーから、パワーをもらいました。

photo2中間点〜22キロ・・・・・5分41秒
22キロ〜24キロ・・・・12分41秒
24キロ〜25キロ・・・・6分18秒
(25キロ通過が、2時間39分08秒)

徐々に、脚の疲れが襲ってきている。
でも、キツイのは、まだまだこれからだ。
憎いほどの快晴で、日差しも強く、風があまりない。
暑さも堪えてきた。

25キロ〜26キロ・・・・6分40秒
26キロ〜28キロ・・・・13分28秒
28キロ〜29キロ・・・・6分35秒
29キロ〜30キロ・・・・6分34秒
(30キロ通過が、3時間12分25秒)

30キロ地点では、20~30歳代と思しき男性ランナーが、倒れて介抱されていた。
大丈夫だろうか?
頑張りすぎは、時に危険なこともある。
マラソンは、常に、自分自身の身体状態との会話が欠かせない。

ここからは、かなり脚にキてしまい、更にペースダウン。
右足に極端な疲労感、筋肉痛が襲ってきて、膝を曲げるのが苦痛になってきた。
膝を庇うと、今度は、親指の付け根の痛みが襲う。
左足は大丈夫だが、右足だけが最悪だ!

30キロ〜31キロ・・・・7分08秒
31キロ〜32キロ・・・・7分07秒
32キロ〜33キロ・・・・6分24秒
33キロ〜34キロ・・・・7分22秒
34キロ〜35キロ・・・・7分21秒
(35キロ地点通過が、3時間47分40秒)

もはや、一歩一歩が痛い、辛い!
35キロ過ぎの、シャーベットステーションに着くと、皆、コース脇の土手に座って、おいしそうにシャーベットを食べている。
私も、余程、座り込んでしまいたかったけど、ここで座り込んだら、多分、もう立ち上がることさえイヤになると思い、シャーベットを立ったまま食べて、ストレッチを軽く行って、そのまま走り出した。

35キロ〜38キロ・・・・24分06分(この間、キロ8分02秒ペース、シャーベットのロスも含む。)
38キロ〜39キロ・・・・8分21秒

もう、最悪!!!
脚がほとんど上がらない。
ときおり、歩いているランナーと並ぶが、速さがほとんど変わらない。
ナニクソ!! と思って、一生懸命に腕を振って、前進するが、スピードは出ない。
それどころか、一歩一歩に顔が苦痛に歪む。
とにかく、脚が痛くて痛くて・・・・。

39キロ〜40キロ・・・・8分14秒
(40キロ地点通過が、4時間28分21秒)

あと2キロちょっとだ!! でも、まだまだゴールは遠く感じてしまう。

40キロ〜41キロ・・・・8分19秒

あと1キロちょっと。
沿道の応援も、多くなってきた。
「 がんばれ〜!! あと1キロだよ〜! おつかれさん! よくやった!!」
このような熱い声援に、ガッツが再び蘇る。
よっしゃ〜! うりゃ〜!!

41キロ〜42キロ・・・・6分46秒
42キロ〜ゴール(42.195キロ)・・・・1分14秒
ネットタイム・・・4時間44分24秒 自己ワースト記録の更新です。(苦笑)

ラストの1キロは、本当に、感動で胸と目頭が熱くなって、ウルウルしながらのゴールでした。
ある意味、故障を抱えながらの苦しいマラソンを完走できたことへの、自分自身に対する感動でした。
今まで参加したマラソン大会で、今回が一番、感動が大きかったような気がします。
記録は最悪で、しかも脚もボロボロ・・・。
でも、気持ち的には、今までにない達成感でした。
今大会は、多分、自分にとって一生忘れられない大会の一つになるでしょう。

 

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