トップ森 克巳のページマラソンレース記録8時間耐久レースin所沢航空記念公園

8時間耐久レースin所沢航空記念公園 奮闘記

7月1日に行われた『8時間耐久レースin所沢航空記念公園』に、出場しましたので報告記を書いてみます。

前夜はいつもより早めの午後10時に床に入ったのですが、なかなか眠れず、11時の時報を聞いてしまいました。

そのうち眠りについたのですが、12時半に再び目が覚めてしまい、そのまま眠れずに起床時刻の4時を迎えてしまいました。
布団の中で無意識のうちに、翌日のレースをシミュレーションしていました。

さて、結局当日は受付開始時刻の6時半に会場入り。
しかし、いつもの大規模大会と異なり、ランナーの姿もまばらで、少々寂しい感じでした。
しかし、受付を済ませ荷物置き場を確保し身支度をしていると、さっきとは打って変わって、続々とランナーたちが受付に並び始めました。
ほんの10分程度のずれで、あっという間にテント内の荷物置き場もイッパイになってしまいました。
今大会の参加定員は300名とされていましたが、申し込みが想定外に増えてしまったようで、420名を超える参加となったようです。

開会式が終了し、エアロビのインストラクター指導のもと準備運動を行い、いよいよ8時。
レースがSTARTしました。   

1周目は、コースを覚えるため、全員で揃って1周することに・・。

先頭は、昨年度優勝者がリードして走ります。
さすが、先頭集団は速い! 速すぎる!!
私のレベルでは、とても付いていけないスピードです。

私は、かなり抑え目にスローペースでジョギングしてました。
一緒に参加した社労士仲間のIさんも、1周目までは一緒に走りましたが、2周目からは・・・・・。

1周目のゴールにつくと、私は、おしっこが我慢できなくなり、トイレへ・・・。
Iさんは、先に2周目に突入していきました。(1周目のラップタイムは23分01秒)

トイレへ行ったはいいけど、出にくい・・。
尿意はあるけど、ほんのチョロチョロしか出ない。
おかしい、膀胱炎か??(苦笑)
踏ん張ったけど、出ないものは出ないので、仕方なしに、残尿感を感じつつも2周目へ・・。

2周もすると、のどか乾くので、エイドで給水。
アクエリアスを2杯飲む。(2周目のラップタイムは23分17秒)

3周目・・(ラップタイムは21分38秒)
ここで、またトイレと給水で、大幅ロスタイム。
トイレで踏ん張ったからな〜〜・・。

4周目・・(ラップタイムは43分55秒)トイレ休憩のロスタイムが大きかったようです。

5周目・・コース上で、ニコニコしながら手を振るIさんとすれ違った。
     「あ〜〜っ、もう、そんなに行っちゃってるの・・?!」
     ちょっと、気持ちがアセる。
     「やばいな〜〜、Iさんはハイスピードランナーだから、じきに周回遅れにされてしまうかも・・」
     あせりの気持ちが・・・・。(ラップタイム・・22分14秒)

6周目・・のどの渇きと暑さに徐々に辛さが増してくる。
     エイドで氷の入ったアクエリアスをがぶ飲みする。
     ついでに、エイドわきの水道で、頭から水をかけてもらった。
     う〜〜っ、きもちいい〜〜!!(ラップタイム・・23分17秒)

7周目・・(ラップタイムは24分01秒)
8周目・・(ラップタイムは26分01秒)
     う〜〜ん、確実にペースが落ちてきている。
     結構、体力的にも効いてきているし、足取りも重くなってきている。
     なにしろ、暑さが応える・・。
    ここで、社労士仲間のHさんとSさんが応援に駆けつけてきてくれた。
    キツイ状況ながら、ガッツが入った。


仲間が応援にきてくれたお陰で、気合を入れなおすことができました。

しかし、ライバルであるIさんは、私よりも遥か先を走っており、ウカウカしている場合ではありません。

でもでも・・・・、足が・・・・、気持ちについていかないのです。
どうしてもスピードが出ません。
それどころか、知らず知らずのうちに歩幅が小さくなって、ペースが大幅にダウンしているのが自覚できました。

9周目・・・ラップタイムは30分51秒。
10周目・・       36分48秒。

周回するごとに、エイドで水分をがぶのみする。
そして、頭から冷たい水を掛けてもらって、再スタートする・・・、その繰り返しである。
この大会の売りである、豊富なメニューの給食類などは、食べている余裕はまったくありませんでした。
記憶は定かではありませんが、このあたりでIさんに抜かれ、とうとう、Iさんとは周回遅れになってしまいましたから・・・。

悔しい・・。
私を抜いていくときのIさんの“快心の笑顔”が憎たらしく写りました。(Iさんゴメン・・)
(苦笑)

焦る気持ちとは裏腹に、我が足は確実に休息を要求しています。
しかし、そんなものは無視無視!!
休んでる場合じゃね〜よ!!
足がもげたって、意地でも13周は走りとおしてやる!!

もう、この段階では気合しかありませんでした。

11周目・・・・・39分09秒。
あと2周で、フルマラソンの距離を超えられる〜〜。

周回ごとに増幅して襲ってくる足の痛み・・というか、まるで、両足に重石を着けたように足が思うように動かない。

足が上がらないし、バネもまったく感じられなくなり、ただ、トボトボと歩を前に進めている・・そんな感じになってました。

そんな厳しい状況下、12周目のエイド到着。

腕にはめたランニングウォッチのラップスイッチを押し忘れるほど、全神経が両足の痛みに集中していました。(ここから周回ごとのラップは不明です。)

応援にきてくれたHさんに呼び止められて、マッサージを施してもらいました。
ありがたい・・・、でも、一度休憩してしまうと、実は、そこからが地獄の一丁目なんですよね〜.

でも、あと1周で、13周・・、フルマラソンの距離を踏破できるのだ。
そうだ! あと1周でいいんだ!

気力を振り絞って、再スタートする。
しかし、もはや両足の筋肉は死んでいて、走っているつもりなのですが、スピードは歩く速さとほとんど変わりませんでした。

ここで、最後の頼みの綱・・・ウェストポーチに入れておいたウォークマン登場〜!
最後の頑張りを支えてくれるのは、音楽しかない!
イヤホンを耳に、ZARDの「負けないで」を聞く。

♪“負けないで〜 も〜お〜少し さ〜い〜ごまで〜走りぬ〜けて〜・・・”♪
う〜〜ん、効く〜〜! 思わず鳥肌が立つほどの“感動とエネルギー”をもらいました。
やっぱり苦しいときは、ZARDですよね。(坂井泉水に合掌・・)
そして、ロッキーのテーマ・・・。
精神的には、随分と励まされました。

でも、1歩1歩が、とてもキツイ、痛い!!
考えてみれば、朝8時のSTARTから約6時間が経過しているわけで、普段の生活から考えても、6時間以上もの間、走るどころか立ち続けていたことすら初体験なわけですよね。

そうこうしながら、やっとの思いで13周目のゴールイン。
しか〜〜し・・・。

ライバルのIさんは、すでに15周目に入っているではないか・・・!!

くっそ〜、こんなところで終わってられね〜〜ぞ!!
っと、ついつい大人気ない気持ちが出てきてしまって、給水もそこそこに、すぐに14周目の再スタート。
足の筋肉の激痛に耐えながら、エッチラ、オッチラ、歩を運ぶ・・。

勢いよく抜いていく他のランナーを横目に見ながら、もはや、それを追う気力もなく、ただゴールに向かって歩を進めました。

やっとこさ・・・の思いで、14周目のゴールイン。
チラッと応援団の方に目をやると、そこには15周目を終えたIさんが、ニコニコしながら座って手を振っている。
しかも、余裕の微笑みを浮かべて、
「森さん、私もう15周しましたよ。」

それを横目に私は・・・、
くっそ〜〜、悔しい〜〜! でも、もう、1歩たりとも走れない。
ただ歩くのさえ両足に激痛が走る。
立つことさえ苦痛のこの状況・・。

さあ、どうする???!

迷っていると、
後から応援に駆けつけてくれた社労士仲間のTさんに、
「森さんも、あと1周いかなくちゃ!」
と激を飛ばされ、最後の、本当に“最後の”気力を振り絞って立ち上がりました。

え〜〜〜〜い!!
くっそ〜〜、行ってやれ〜〜い!!

しか〜〜し、すでに我が両足は完全に死んでいました。
ジョギングどころか、歩くのさえ“超激痛”!
い、いて〜〜〜・・・・。

頭から冷水をかけてもらって、
とぼとぼと、15周目の再スタート。
でも、もはやジョギングすらできない有様で、ひたすら超スローペースで弱弱しい足取りで歩いていく。
1歩1歩が本当に“激痛”なんです。
こんなの初めての体験です。(涙・・)

すると、後ろから、Iさんが走って追い抜いていきました。
「森さん、あと1周行きます。お先に失礼!」 と。
彼は16周目です。
悔しいけど、もう、彼を追う気力は残っていませんでした。

ノロノロ歩きで15周目のゴールイン。
応援で来てくれた仲間たちが拍手で迎えてくれました。

感動もありましたが、それよりも、両足の激痛が激しくて、うるうると涙が滲みました。

15周目のゴールでは、計測時計が7時間27分05秒を示していたことだけは覚えています。

3,3キロ×15周=49,5キロを走破しました。
こんなに走れたのは、ライバル“Iさん”の頑張り、そして、応援に来てくれた仲間の方たちのお陰です。(Iさんは、余裕で16周も走っちゃいました。すっげ〜〜!!)
限界を超えられたことに、自分でもスゴク感動しました。
皆さん、本当にありがとうございました。

また来年も出場するぞ!! そして自己記録を更新し、そして“打倒! Iさん”を旗印に、頑張る所存です。
Iさん、良きライバル(?)として、これからもよろしくお願いします! (笑)
そして、応援に来てくれた Hさん、Sさん、Tさん、感謝、感謝です。
ありがとうございました!!
(*^_^*)

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