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春日部大凧マラソン(5km)完走記

今日は、いよいよ春日部大凧マラソンの日。
夕べから緊張し、よく眠れないまま、5時に起床した。
軽くパンと野菜ジュース・アイスコーヒーを飲んで、6時半に家を出発した。
さすがに連休の最中で電車は空いていて、座れた。
最寄り駅の東武・南桜井駅からは、送迎バス(大型観光バス)が次々と出ており、会場の「庄和総合公園」までは、歩くことなく快適に行くことができた。

到着して感動したのは、緑がとっても美しい大きな公園がメイン会場で、春日部市を挙げての一大行事らしく、入り口から公園の中まで様々な屋台が出ており、まさしく“お祭り”という様相であった。
この盛大な雰囲気に、いやでも気分は盛り上がってくる。
高校生の吹奏楽団の演奏・・・、そして女子高生のチアリーディング・・と、すばらしい演出と応援に、気合が入ってくる。

出発15分前までに、STARTラインに並ぶ。
緊張感でイッパイになってくる。
先に、ハーフの部、10キロの部がSTARTし、同時にドーンと花火が上がった。
ますます気分はハイテンションに・・・。

10:10・・いよいよ5キロレースがSTART。
後ろの方に並んだせいか渋滞に阻まれ、号砲が鳴っても、しばらくは超ノロノロ運転。
う〜ん、このタイムロスは大きいかも・・・。
150Mくらい行くと、ランナーもバラけたので、自分よりもペースの遅いランナーを次々と追い抜く。
う〜ん、気持ちイイ〜!!
いいぞ、今日は調子がいいぞ!
と思って、少々いつもより飛ばし気味に行く・・。
しかし、折り返し地点まであと1キロと迫ったときに、段々と呼吸が苦しくなってきて、“やばい!”と思い始める。
気温の高さもあって、暑さとのどの渇きに息苦しさを感じ始めた。
少しペースを抑え気味にいこうと思うが、前を走る女性ランナーが気になってしかたがないので、この女性ランナーを追い抜いた。
苦しい中でやっと折り返し地点・・・。

折り返してからが長いこと長いこと・・・。
途中の給水所で、思わず水をもらいに駆け寄った。
しかし、前を行くランナーが給水でもたつき、私まで止まってしまう有様。
こりゃ、またしても思わぬタイムロス・・・。
水を飲んでいる間に、何人ものランナーに抜かれる。
気持ちがあせる。
くっそ〜、せっかくさっき抜いたばかりなのに、また抜かれるなんて〜・・。
見ず知らずのランナーにライバル心を燃やしている自分に苦笑してしまう。
必死で、追いつこうとするが、ペースダウンした足取りは元に戻らず、呼吸は苦しくなるばかり・・・。
まだかゴールは・・・。はあ、はあ、く、苦しい・・・。

昨年の鴻巣マラソンの5キロコースと同様、田園地帯の道路を走る単調で寂しいコースには、応援してくれる人影もあまりなく、まさに自分自身との戦いであった。
苦しみながら、必死で走る私を横目に、後ろから物凄いスピードで追い抜いていくランナーが数人いた。
悔しいが、とてもじゃないがついていけないよ・・・。

やっと、ゴール地点の公園が見えてきた。
く、苦しい・・・はあ、はあ・・・・。
公園の入り口からは、応援のギャラリーも多くなり、賑やかになる。
「がんばれ〜」 という応援の声も、苦しみの余り“プレッシャー”にしか感じない自分がいた。

自分という人間はこうも弱い人間なんだ・・・ということを身をもって実感した今回のレースであった。

女子高生のチアガールの黄色い応援にも、応える元気はまったくなく、ただひたすら、早くゴールインして止まりたい・・ただそれだけだった・・。
ゴールインしてしばらくは、立っていることができず、思わず座り込んでしまう有様だった。
こんなに、へたり込んだランニングは、高校時代のマラソン大会以来である。

もらった記録証を見ると、26分13秒。
あ〜〜、ダメだった〜・・・。
目標としていた25分台は達成できなかった。

反省点としては、STARTのもたつき、給水でのもたつき・・などのタイムロス。
そして、なんといっても序盤でのペース配分の誤りがある。
今回は12分50秒での折り返しであったが、このペースが終盤までもたず、後半で失速を招いてしまった。
予定では、序盤は抑え気味に入り、終盤の残り1キロでスパートをかけるつもりだったが、見通しが甘すぎた。

ラストは呼吸の苦しさがピークに達し、もはや完走するのがやっとといっても過言でない“極限状態”であった。(トホホ・・・)
でも、26分13秒は、一応は自己ベスト記録なので、良し・・としよう。。
是非、来年もこの“春日部大凧マラソン”には必ず出場しよう・・・と思う。
そして来年は、もちろんハーフマラソンに出場である。
もう、二度と5キロなどという短距離走には出たくない。
だって、ある意味、短距離走ほど過酷なレースはないと思うから・・・。
それに、ハーフのコースでは5キロコースでは走らなかった江戸川の堤防沿いの道を走るそうだ・・。
聞くところによると、この川沿いの道は、非常に風光明媚でありとても気持ちよく走れるそうだ。
来年は是非、このコースを走りたい。

まあ、結果はともかくとして、今回のレースも自分では完全燃焼したと思う。
夕方になって、疲れがドッと出てきた。
いつものトレーニングの疲れとは、質の違う疲労感である。

今夜はよく眠れそうだ。

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